“印形”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いんぎょう81.1%
いんぎやう8.1%
いんげう5.4%
シグニット2.7%
ハンコ2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武「いや一緒に行かんでも宜しい、エ、明日お筆さんをお前が引取に来なければならんから、組合を連れて印形いんぎょう持参でおいでを願いい」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
取役人共印形いんぎやう取置申候且又古河穀屋儀左衞門方より穀代こくだい金百兩富右衞門へ相渡あひわたし候おもむき是又呼上吟味ぎんみ仕つり書付請取うけとり申候右のとまり所相違さうゐも無御座候以上
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
目が悪るいから印形いんげうを押たり何かに不自由だからね、今まで幾人いくたりも男を使つたけれど、老人としよりに子供だから馬鹿にして思ふやうには動いてくれぬと祖母さんが言つてゐたつけ
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
すると、これが所謂もののはずみである。その、車体に近く引き下げられたペイルソルプの右手の指に、大きな印形シグニット入りの金指輪——刑事らしい好みだ——が嵌められてあった。
双面獣 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
疑ったり何かしちゃすまないと思うんですけど……ですけど毎月二日か三日頃になると印形ハンコしたように白鷹先生の話が出て来るじゃないの。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)