“割印”の読み方と例文
読み方割合
わりいん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは四国、山陽などの足利方の水軍の間に用いられているらしい水路の関所札せきしょふだ——つまり船鑑札ふなかんさつであり、黒肉の割印わりいんに加えて、足利直義ただよし花押かきはんもまたあざらかといってよかった。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは美濃の垂井たるい宿しゅく国分寺こくぶんじ割印わりいんした遍路切手へんろきってで、それを持って国分寺にゆけば、この三月の中旬に、阿波八十八ヵ所の遍路にのぼる道者船どうじゃぶねの便乗をゆるされるということだ。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)