“印鑑”の読み方と例文
読み方割合
いんかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まず、忠義堂の内の、文書課では、蕭譲しょうじょうが主任にあげられ、そのしたに賞罰係の裴宣はいせん印鑑いんかん信書の部に金大堅きんたいけん。——また勘定方に蒋敬しょうけいがおかれている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おかえりなさいまし」お内儀かみのおつまは、夫の手から、印鑑いんかん書付かきつけの入った小さい折鞄おりかばんをうけとると、仏壇ぶつだんの前へ載せ、それから着換きがえの羽織を衣桁いこうから取って
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
長造は、何も知らぬお妻が、奥から印鑑いんかんをもって来るのを見ると、グッと唇を噛んでこらえた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)