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姓
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しょう
ふりがな文庫
“
姓
(
しょう
)” の例文
「それは
俺
(
わし
)
にもわからないが、いま
時分
(
じぶん
)
、
釣
(
つ
)
りをするのがまちがっている。」と、百
姓
(
しょう
)
はいい
残
(
のこ
)
して、さっさといってしまいました。
北の国のはなし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
さて、リンゴが、すっかりできあがりますと、顔を黒くぬって、百
姓
(
しょう
)
のおかみさんのふうをして、七つの山をこして、七人の
小人
(
こびと
)
の家へいきました。
白雪姫
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
王子は、このうちのどれを信じていいか、わからないので、まよっていますと、そのとき、ひとり、この土地に古くからいる年よりのお百
姓
(
しょう
)
が、こういいました。
眠る森のお姫さま
(新字新仮名)
/
シャルル・ペロー
(著)
百
姓
(
しょう
)
は
腹
(
はら
)
がすいてくるし、
体
(
からだ
)
は
寒
(
さむ
)
くなって、
目
(
め
)
をいくら
大
(
おお
)
きく
開
(
あ
)
けても、だんだんあたりは
暗
(
くら
)
く、
見
(
み
)
えなくなってくるばかりでした。
百姓の夢
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すこし行くと、まきばの草を
刈
(
か
)
っているお百
姓
(
しょう
)
たちに出あいました。すると猫吉は
猫吉親方:またの名 長ぐつをはいた猫
(新字新仮名)
/
シャルル・ペロー
(著)
▼ もっと見る
「いいえ、はいらなくてもいいんですよ。わたしはね、いまリンゴをすててしまおうかと思っているところなので、おまえさんにも、ひとつあげようかと思ってね。」と、百
姓
(
しょう
)
の女はいいました。
白雪姫
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
おじいさんは、できあがったくわを、
店
(
みせ
)
さきにならべておきました。百
姓
(
しょう
)
は、みんなこの
店
(
みせ
)
で、くわや、かまを
買
(
か
)
っていくのです。
おじいさんとくわ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
といって、すっかりお百
姓
(
しょう
)
たちを、おどしつけました。
猫吉親方:またの名 長ぐつをはいた猫
(新字新仮名)
/
シャルル・ペロー
(著)
しばらくすると、ほおかぶりをして、えり
巻
(
ま
)
きをした百
姓
(
しょう
)
が、その
橋
(
はし
)
の
上
(
うえ
)
を
通
(
とお
)
りかかりながら
彼
(
かれ
)
の
釣
(
つ
)
りをしているのをながめました
北の国のはなし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
牛
(
うし
)
は、百
姓
(
しょう
)
を
乗
(
の
)
せて、
暗
(
くら
)
い
道
(
みち
)
をはうように
雪
(
ゆき
)
の
降
(
ふ
)
る
中
(
なか
)
を
歩
(
ある
)
いていきました。
夜
(
よ
)
が
更
(
ふ
)
けてから、
牛
(
うし
)
は、
我
(
わ
)
が
家
(
や
)
の
門口
(
かどぐち
)
にきて
止
(
と
)
まりました。
百姓の夢
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
百
姓
(
しょう
)
は、おじいさんのそばへ
寄
(
よ
)
って、
腰
(
こし
)
を
下
(
お
)
ろしました。おじいさんのおし
出
(
だ
)
す
火鉢
(
ひばち
)
にあたって、
昔風
(
むかしふう
)
の
太
(
ふと
)
いきせるに
火
(
ひ
)
をつけました。
とうげの茶屋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれど、たまたま
真夏
(
まなつ
)
になって、
雨
(
あめ
)
の
降
(
ふ
)
らないことがありました。そんなときは、
村
(
むら
)
の百
姓
(
しょう
)
は、どんなに
困
(
こま
)
ったでありましょう。
娘と大きな鐘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
百
姓
(
しょう
)
は、たくさんの
大根
(
だいこん
)
の
中
(
なか
)
から、いちばんできのいいのを十
本
(
ぽん
)
ばかり
撰
(
よ
)
って、それを
村
(
むら
)
の
地主
(
じぬし
)
のところへ
持
(
も
)
ってまいりました。
大根とダイヤモンドの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
自分
(
じぶん
)
のりっぱな
馬
(
うま
)
を
甲
(
こう
)
に
渡
(
わた
)
し、
甲
(
こう
)
の
持
(
も
)
っていた
脊
(
せ
)
の
低
(
ひく
)
い
醜
(
みにく
)
い
馬
(
うま
)
を
受
(
う
)
け
取
(
と
)
って、いたわりながら、
乙
(
おつ
)
の百
姓
(
しょう
)
はあちらへ
去
(
さ
)
ってしまいました。
駄馬と百姓
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
百
姓
(
しょう
)
は、お
世辞
(
せじ
)
のないかわりに、まことにしんせつでありました。
殿
(
との
)
さまはどんなにそれを
心
(
こころ
)
からお
喜
(
よろこ
)
びなされたかしれません。
殿さまの茶わん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「もう、くわの
刃
(
は
)
もへったから、
新
(
あたら
)
しいのを
買
(
か
)
って
帰
(
かえ
)
ろう。」と、
一人
(
ひとり
)
の百
姓
(
しょう
)
は、
店
(
みせ
)
さきに
並
(
ねら
)
べられたくわを
見
(
み
)
ていいました。
おじいさんとくわ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
乙
(
おつ
)
の百
姓
(
しょう
)
は、じつに
脊
(
せ
)
の
高
(
たか
)
いりっぱな
馬
(
うま
)
を
引
(
ひ
)
いていました。
見
(
み
)
たところでは、どこへ
出
(
だ
)
しても
恥
(
は
)
ずかしくない
馬
(
うま
)
でありました。
駄馬と百姓
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「それほど、おまえさんが
私
(
わたし
)
の
馬
(
うま
)
が
気
(
き
)
に
入
(
い
)
ったのなら、いまでもいいから、
換
(
か
)
えてあげますよ。」と、
甲
(
こう
)
の百
姓
(
しょう
)
はいいました。
駄馬と百姓
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
百
姓
(
しょう
)
は、
日
(
ひ
)
は
暮
(
く
)
れかかるし、
路
(
みち
)
は
遠
(
とお
)
いのに、
雪
(
ゆき
)
が
降
(
ふ
)
っては、
歩
(
ある
)
けなくなってしまう
心配
(
しんぱい
)
から、
気持
(
きも
)
ちがいらいらしていました。
百姓の夢
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
村
(
むら
)
に
帰
(
かえ
)
ると、その
間
(
あいだ
)
に、百
姓
(
しょう
)
は、
怠
(
おこた
)
らずに
働
(
はたら
)
いていました。
地主
(
じぬし
)
は、はじめて、まじめに
働
(
はたら
)
かなければならないと
知
(
し
)
りました。
大根とダイヤモンドの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こうした、ようようの
骨
(
ほね
)
おりで、
大根
(
だいこん
)
は、こんなにみごとにできたのであります。百
姓
(
しょう
)
は、
考
(
かんが
)
えるとうれしくてたまらなかったのであります。
大根とダイヤモンドの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ほんとうに、そうだ。
雨
(
あま
)
ごいをしなければなるまい。」と、ほかの百
姓
(
しょう
)
は、
空
(
そら
)
を
仰
(
あお
)
ぎながら、
心配
(
しんぱい
)
そうな
顔
(
かお
)
つきをしていうのでありました。
娘と大きな鐘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そうなってもちょうをきれいだなどというのは、ただふらふらしている
遊
(
あそ
)
び
人
(
にん
)
だけで百
姓
(
しょう
)
や、また
草木
(
くさき
)
をかわいがる
人間
(
にんげん
)
は、そうはいわない。
冬のちょう
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
百
姓
(
しょう
)
たちは、なんとなく、もの
足
(
た
)
りなく
思
(
おも
)
いました。そして、
腰
(
こし
)
を
伸
(
の
)
ばして、あちらのはんのきの
方
(
ほう
)
をながめたのです。
平原の木と鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おまえさん、こんなところでなにが
釣
(
つ
)
れるものかな。こんな
川
(
かわ
)
に
魚
(
さかな
)
などすんでいやしない。」と、百
姓
(
しょう
)
はいいました。
北の国のはなし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「はてな。」と、おじいさんは、
頭
(
あたま
)
を
傾
(
かたむ
)
けました。おじいさんは、どうかして、このつぎには、百
姓
(
しょう
)
の
気
(
き
)
にいるくわを
造
(
つく
)
ってみようと
思
(
おも
)
いました。
おじいさんとくわ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
楽器
(
がっき
)
で
体操
(
たいそう
)
や、
唱歌
(
しょうか
)
をならった
子供
(
こども
)
らは、いつしか
大
(
おお
)
きくなって、
娘
(
むすめ
)
たちは、お
嫁
(
よめ
)
さんになり、
男
(
おとこ
)
は、りっぱに一
人
(
にん
)
まえの百
姓
(
しょう
)
となりました。
楽器の生命
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
百
姓
(
しょう
)
は、まことに
恐
(
おそ
)
れ
入
(
い
)
りました。じつに
粗末
(
そまつ
)
な
茶
(
ちゃ
)
わんでありましたから、
殿
(
との
)
さまに
対
(
たい
)
してご
無礼
(
ぶれい
)
をしたと、
頭
(
あたま
)
を
下
(
さ
)
げておわびを
申
(
もう
)
しあげました。
殿さまの茶わん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「お百
姓
(
しょう
)
さんも、こんな
坂
(
さか
)
の
上
(
うえ
)
まで、
畑
(
はたけ
)
を
作
(
つく
)
りにくるのでは、さぞ
骨
(
ほね
)
がおれるだろう。」と、おじさんは、
足
(
あし
)
を
休
(
やす
)
めて、
左右
(
さゆう
)
をながめていました。
雲のわくころ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
年
(
とし
)
、どうしたことか、
乙
(
おつ
)
の百
姓
(
しょう
)
のまいた
芋
(
いも
)
のできが、たいそう
悪
(
わる
)
うございました。
乙
(
おつ
)
は
甲
(
こう
)
のところへやってきて
自分で困った百姓
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「これから
先
(
さき
)
は、だんだん
雪
(
ゆき
)
が
深
(
ふか
)
くなるばかりだ。」と、百
姓
(
しょう
)
は
通
(
とお
)
り
過
(
す
)
ぎるときに、
二人
(
ふたり
)
に
向
(
む
)
かって
知
(
し
)
らせました。
角笛吹く子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
百
姓
(
しょう
)
のおじいさんは、
今年
(
ことし
)
ばかりは、
精
(
せい
)
を
出
(
だ
)
して、
夏
(
なつ
)
のはじめに、
早
(
はや
)
くいいすいかを
町
(
まち
)
へ
出
(
だ
)
したいと
思
(
おも
)
いました。
初夏の不思議
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
もうこのころになると、この
地方
(
ちほう
)
では、いつあらしとなり、あられが
降
(
ふ
)
ってくるかしれません。百
姓
(
しょう
)
は、せっせと
畠
(
はたけ
)
に
出
(
で
)
て、
穫
(
と
)
りいれを
急
(
いそ
)
いでいました。
般若の面
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こうして、それから四、五
年
(
ねん
)
の
後
(
のち
)
には、
牛女
(
うしおんな
)
の
子供
(
こども
)
は、この
地方
(
ちほう
)
での
幸福
(
こうふく
)
な
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
の百
姓
(
しょう
)
となったのであります。
牛女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
空
(
そら
)
をゆく
雲
(
くも
)
や、
頭
(
あたま
)
の
上
(
うえ
)
を
飛
(
と
)
ぶ
小鳥
(
ことり
)
たちが、それを
認
(
みと
)
めたばかりでない。ここを
通
(
とお
)
る百
姓
(
しょう
)
もそういって
呼
(
よ
)
べば、
村
(
むら
)
の
子供
(
こども
)
たちもみんな
知
(
し
)
っていたのであります。
曠野
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
太郎
(
たろう
)
は、そばで、
女中
(
じょちゅう
)
がお
母
(
かあ
)
さんに
話
(
はな
)
すのを
聞
(
き
)
いていましたが、どこでも百
姓
(
しょう
)
は、
夜
(
よる
)
もろくろく
眠
(
ねむ
)
らずに
働
(
はたら
)
くのかということを、はじめて
深
(
ふか
)
く
感
(
かん
)
じたのです。
少女がこなかったら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なにが
怖
(
こわ
)
いことがある。あれは
羊
(
ひつじ
)
だ。
草
(
くさ
)
を
食
(
た
)
べさせに百
姓
(
しょう
)
がつれてゆくのだ。よけてやれば、おとなしく
前
(
まえ
)
を
通
(
とお
)
ってゆく。」と、おばあさんは
答
(
こた
)
えました。
角笛吹く子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
大根
(
だいこん
)
や、ねぎや、
豆
(
まめ
)
や、
芋
(
いも
)
などを
昨日
(
きのう
)
から、
近在
(
きんざい
)
の百
姓
(
しょう
)
だちが
会場
(
かいじょう
)
に
持
(
も
)
ち
込
(
こ
)
んでいますよ。そして、一
等
(
とう
)
と二
等
(
とう
)
とは、たいした
賞品
(
しょうひん
)
がもらえるということです。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
自分
(
じぶん
)
は、
田舎
(
いなか
)
にいれば、いまごろ、くわを
持
(
も
)
って百
姓
(
しょう
)
をしているんだが。」と、
達吉
(
たつきち
)
は
考
(
かんが
)
えました。
僕はこれからだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
百
姓
(
しょう
)
は、お
坊
(
ぼう
)
さんのいわれたことを
正
(
ただ
)
しいと
感
(
かん
)
じましたから、お
坊
(
ぼう
)
さんのいったとおりにしました。
武ちゃんと昔話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたし
)
は、もと百
姓
(
しょう
)
でした。
馬
(
うま
)
を
持
(
も
)
って、
働
(
はたら
)
いていました。それが、
戦争中
(
せんそうちゅう
)
に
馬
(
うま
)
を
徴発
(
ちょうはつ
)
されたのです。
道の上で見た話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
年
(
とし
)
とった百
姓
(
しょう
)
は、
下
(
した
)
を
向
(
む
)
き、
青
(
あお
)
い
煙
(
けむり
)
をただよわして、
燃
(
も
)
える
火
(
ひ
)
をじっと
見
(
み
)
て、きいていましたが
とうげの茶屋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
太吉
(
たきち
)
じいさんは、百
姓
(
しょう
)
が、かさをかぶって、
手
(
て
)
に
弓
(
ゆみ
)
を
持
(
も
)
って
立
(
た
)
っている、かがしをつくる
名人
(
めいじん
)
でした。それを
見
(
み
)
ると、からすやすずめなどが、そばへ
寄
(
よ
)
りつきませんでした。
からすとかがし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正直
(
しょうじき
)
な百
姓
(
しょう
)
が、いつものように、
朝早
(
あさはや
)
く、
野良
(
のら
)
へ
仕事
(
しごと
)
にいこうと、くわをかついで
家
(
いえ
)
を
出
(
で
)
たのであります。まだ、
土
(
つち
)
がしめっていて、あまり
人
(
ひと
)
の
通
(
とお
)
ったようすもありません。
武ちゃんと昔話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
殿
(
との
)
さまは、百
姓
(
しょう
)
のお
膳
(
ぜん
)
に
乗
(
の
)
せてある
茶
(
ちゃ
)
わんを
取
(
と
)
りあげて、つくづくごらんになっていました。
殿さまの茶わん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
田舎
(
いなか
)
に、
二人
(
ふたり
)
の百
姓
(
しょう
)
が
住
(
す
)
んでおりました。
平常
(
ふだん
)
はまことに
仲
(
なか
)
よく
暮
(
く
)
らしていました。
自分で困った百姓
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
自分
(
じぶん
)
は、いつまでも
昔
(
むかし
)
の百
姓
(
しょう
)
で、みんなといっしょになって
働
(
はたら
)
いて、みんなと
苦楽
(
くらく
)
を
共
(
とも
)
にしましたから、
村
(
むら
)
の
人
(
ひと
)
たちからも、
恩人
(
おんじん
)
と
慕
(
した
)
われて、たいへん
尊敬
(
そんけい
)
されたのであります。
武ちゃんと昔話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二人
(
ふたり
)
は、さびしい、あまり
人
(
ひと
)
の
通
(
とお
)
らない
田舎路
(
いなかみち
)
を、どこまでもまっすぐに
歩
(
ある
)
いてゆきました。すると、あちらから、
一人
(
ひとり
)
の百
姓
(
しょう
)
が、二
頭
(
とう
)
の
羊
(
ひつじ
)
を
引
(
ひ
)
いて、こちらにきかかりました。
角笛吹く子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
見
(
み
)
なれない百
姓
(
しょう
)
だな。」と
思
(
おも
)
って、
彼
(
かれ
)
も、
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、その
顔
(
かお
)
を
見上
(
みあ
)
げますと、
赤銅色
(
しゃくどういろ
)
に
日
(
ひ
)
に
焼
(
や
)
けて、
角張
(
かくば
)
った
顔
(
かお
)
は、なんとなく、
残忍
(
ざんにん
)
な
相
(
そう
)
をあらわして、あちらをにらんで
死と話した人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのとき、カッポ、カッポの
音
(
おと
)
は
近
(
ちか
)
づきました。百
姓
(
しょう
)
にひかれて、
大
(
おお
)
きな
馬
(
うま
)
がその
路
(
みち
)
を
通
(
とお
)
ったのです。そして、
路傍
(
ろぼう
)
に
咲
(
さ
)
いているたんぽぽの
花
(
はな
)
は
馬
(
うま
)
に
踏
(
ふ
)
まれて
砕
(
くだ
)
かれてしまいました。
いろいろな花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“姓”の解説
姓(せい)は、主に東アジアの漢字文化圏・儒教圏ので用いられる血縁集団の名称。
その範囲は地域や時代によって変動し、氏や名字といった他の血縁集団名と様々な階層関係にあった。近代以降、ヨーロッパなどの他の文化圏の血縁集団名、家系名の訳語としても用いられている。
(出典:Wikipedia)
姓
常用漢字
中学
部首:⼥
8画
“姓”を含む語句
百姓
姓名
素姓
氏姓
種姓
中小姓
氏種姓
水呑百姓
小姓
国姓爺
土百姓
姓家
百姓一揆
百姓達
大百姓
本姓
小姓頭
百姓仕事
国姓爺合戦
御姓名
...