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姓
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せい
ふりがな文庫
“
姓
(
せい
)” の例文
僕
(
ぼく
)
は
皇甫
(
こうほ
)
姓
(
せい
)
の者で、先祖から
陝
(
せん
)
にいたのですが、今度家が野火に焼けたものですから、ちょっとの間此所を借りて住んでいるのです
嬌娜
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
今
(
いま
)
敵國
(
てきこく
)
深
(
ふか
)
く
侵
(
をか
)
して、
邦内
(
はうない
)
騷動
(
さうどう
)
し、
士卒
(
しそつ
)
、
境
(
さかひ
)
に
(一七)
暴露
(
ばくろ
)
す。
君
(
きみ
)
寢
(
い
)
ねて
席
(
せき
)
を
安
(
やす
)
んぜず、
食
(
くら
)
うて
味
(
あぢはひ
)
を
甘
(
あま
)
しとせず。百
姓
(
せい
)
の
命
(
めい
)
皆
(
みな
)
君
(
きみ
)
に
懸
(
か
)
かる。
国訳史記列伝:04 司馬穰苴列伝第四
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
姓
(
せい
)
は
元來
(
ぐわんらい
)
身分
(
みぶん
)
の
分類
(
ぶんるゐ
)
で、
例
(
たと
)
へば
臣
(
おみ
)
、
連
(
むらじ
)
、
宿禰
(
すくね
)
、
朝臣
(
あそん
)
などの
類
(
るゐ
)
であり、
氏
(
うぢ
)
は
家系
(
かけい
)
の
分類
(
ぶんるゐ
)
で、
例
(
たと
)
へば
藤原
(
ふじはら
)
、
源
(
みなもと
)
、
平
(
たひら
)
、
菅原
(
すがはら
)
、
紀
(
き
)
などの
類
(
るゐ
)
である。
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
その男の子——
兎三夫
(
とみお
)
君は
爾来
(
じらい
)
、母方の
姓
(
せい
)
鴨田を名乗って、途中で亡くなった母の意志を
継
(
つ
)
ぎ、さてこんなことになったのです
爬虫館事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
立
(
た
)
てゝ
糶
(
せり
)
呉服
(
ごふく
)
の
見
(
み
)
るかげもなかりしが
六間間口
(
ろくけんまぐち
)
に
黒
(
くろ
)
ぬり
土藏
(
どざう
)
時
(
とき
)
のまに
身代
(
しんだい
)
たち
上
(
あが
)
りて
男
(
をとこ
)
の
子
(
こ
)
二人
(
ふたり
)
の
内
(
うち
)
兄
(
あに
)
は
無論
(
むろん
)
家
(
いへ
)
の
相續
(
あととり
)
弟
(
おとゝ
)
には
母方
(
はゝかた
)
の
絶
(
たえ
)
たる
姓
(
せい
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
祠
(
ほこら
)
に
近
(
ちか
)
き
處
(
ところ
)
少年
(
せうねん
)
の
僧
(
そう
)
あり。
豫
(
かね
)
て
聰明
(
そうめい
)
をもつて
聞
(
きこ
)
ゆ。
含春
(
がんしゆん
)
が
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
て、
愛戀
(
あいれん
)
の
情
(
じやう
)
に
堪
(
た
)
へず、
柳氏
(
りうし
)
の
姓
(
せい
)
を
呪願
(
じゆぐわん
)
して、
密
(
ひそか
)
に
帝祠
(
ていし
)
に
奉
(
たてまつ
)
る。
其
(
そ
)
の
句
(
ことば
)
に
曰
(
いは
)
く
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
正直
(
しょうじき
)
にほんとうの
姓
(
せい
)
を名のっている者は、その手がどうにもなりませんが、
偽
(
いつわ
)
りを申し立てているものは、たちまち手が焼けただれてしまうので
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
この属名はオランダの学者で日本の植物をも書いたホッタインの
姓
(
せい
)
を取ったものだ。種名のコルダタは心臓形の意で、その
葉形
(
ようけい
)
に
基
(
もと
)
づいて名づけたわけだ。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
親房
(
ちかふさ
)
の第二子
顕信
(
あきのぶ
)
の子
守親
(
もりちか
)
、
陸奥守
(
むつのかみ
)
に任ぜらる……その孫
武蔵
(
むさし
)
に住み
相模
(
さがみ
)
扇ヶ谷
(
おうぎがやつ
)
に転ず、
上杉家
(
うえすぎけ
)
に
仕
(
つか
)
う、
上杉家
(
うえすぎけ
)
滅
(
ほろ
)
ぶるにおよび
姓
(
せい
)
を
扇
(
おうぎ
)
に改め後
青木
(
あおき
)
に改む
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
その
女
(
おんな
)
の
子
(
こ
)
の
姓
(
せい
)
は、
水野
(
みずの
)
といいましたが、
顔
(
かお
)
つきが、どこかきつねに
似
(
に
)
ていましたところから、だれいうとなく「きつね」というあだ
名
(
な
)
にしてしまいました。
青いボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
天下に某と云う名前の人があるか。考えてみろ。これでもれっきとした
姓
(
せい
)
もあり名もあるんだ。系図が見たけりゃ、
多田満仲
(
ただのまんじゅう
)
以来の先祖を
一人
(
ひとり
)
残らず拝ましてやらあ。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
荒田老の例の付き添いの男——
鈴田
(
すずた
)
という
姓
(
せい
)
だった——が、塾長室から急いで出て来てたずねた。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
琴女は
生涯
(
しょうがい
)
鵙屋
姓
(
せい
)
を名のっていたけれども「門人」温井
検校
(
けんぎょう
)
と事実上の
夫婦
(
ふうふ
)
生活をいとなんでいたのでかく鵙屋家の墓地と
離
(
はな
)
れたところへ別に一基を選んだのであろうか。
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
百官を
總
(
す
)
べ、万機を行ない、天下を
関
(
はか
)
り
白
(
もう
)
する者、
太政大臣
(
だじょうだいじん
)
の上に坐し、一ノ上とも、一ノ人とも、一ノ所とも申し上ぐる御身分、百
姓
(
せい
)
の模範たるべきお方であるはずだ。
血ぬられた懐刀
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
ぼくの番になったら、美辞
麗句
(
れいく
)
を連ね、あなたに認められようと思っていたのに、
恥
(
はず
)
かしがり屋のぼくは、口のなかで、もぐもぐ、
姓
(
せい
)
と名前を言ったら、もうお
終
(
しま
)
いでした。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
まことの
姓
(
せい
)
はあかしませぬ。ただみずから、
果心居士
(
かしんこじ
)
と
異号
(
いごう
)
をつけております。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
士卒
(
しそつ
)
未
(
いま
)
だ
附
(
つ
)
かず、百
姓
(
せい
)
信
(
しん
)
ぜず。
人
(
ひと
)
微
(
び
)
にして
權
(
けん
)
輕
(
かろ
)
し。
願
(
ねが
)
はくは
君
(
きみ
)
の
寵臣
(
ちようしん
)
・
國
(
くに
)
の
尊
(
たつと
)
ぶ
所
(
ところ
)
を
得
(
え
)
て
以
(
もつ
)
て
軍
(
ぐん
)
を
監
(
かん
)
せしめば、
乃
(
すなは
)
ち
可
(
か
)
ならん
国訳史記列伝:04 司馬穰苴列伝第四
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
外人
(
ぐわいじん
)
がこれを
如何
(
いか
)
に
取扱
(
とりあつか
)
はうとも、それは
外人
(
ぐわいじん
)
の
勝手
(
かつて
)
である。たゞ
吾人
(
ごじん
)
は
斷
(
だん
)
じて
外人
(
ぐわいじん
)
の
取扱
(
とりあつか
)
ひに
模倣
(
もほう
)
し、
姓
(
せい
)
と
名
(
めい
)
とを
切
(
き
)
り
離
(
はな
)
しこれを
逆列
(
ぎやくれつ
)
してはならぬ。
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
めいめいいいかげんなかってな
姓
(
せい
)
を名のっているものが多いのをお
嘆
(
なげ
)
きになり、
大和
(
やまと
)
のある村へ
玖訂瓮
(
くかえ
)
といって、にえ湯のたぎっているかまをおすえになって
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
惡
(
わる
)
く
僞
(
いつは
)
りを
申上
(
まをしあ
)
げると、
股
(
また
)
から
裂
(
さ
)
かれさうに
思
(
おも
)
つたので、おめ/\と
親
(
おや
)
の
姓
(
せい
)
、
自分
(
じぶん
)
の
名
(
な
)
を
言
(
い
)
ふ。
麦搗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そしてこの村には「
昆布
(
こんぶ
)
」と云う変った
姓
(
せい
)
が非常に多いのだそうだが、津村の親戚もまた昆布姓を名のり、やはり製紙を業としていて、村では一番手広くやっている家であった。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
と、
先生
(
せんせい
)
はいって、
宮川
(
みやがわ
)
の
姓
(
せい
)
が
書
(
か
)
いてあるところへ
手帳
(
てちょう
)
に
点数
(
てんすう
)
を
書
(
か
)
き
入
(
い
)
れました。
残された日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
重田は
道江
(
みちえ
)
の
姓
(
せい
)
である。次郎は、読みおわると、つめたい葉書の中にこめられた兄の情熱と意志とを感じた。また、おぼろげながら、その情熱と意志との方向をも察することができた。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
「右大臣
師房卿
(
もろふさきょう
)
——
後一条天皇
(
ごいちじょうてんのう
)
のときはじめて
源朝臣
(
みなもとあそん
)
の
姓
(
せい
)
を
賜
(
たま
)
わる」
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
世界
(
せかい
)
の
何國
(
なにぐに
)
の
人
(
ひと
)
も
日本
(
にほん
)
では
姓
(
せい
)
を
先
(
さき
)
にし、
名
(
な
)
を
後
(
あと
)
にすることを
知
(
し
)
つてゐる
筈
(
はず
)
であるが、
日本人
(
にほんじん
)
が
率先
(
そつせん
)
して
自
(
みづか
)
ら
姓名
(
せいめい
)
を
轉倒
(
てんたふ
)
するから、
外人
(
ぐわいじん
)
もこれに
從
(
したが
)
ふのである。
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
老子
(
らうし
)
は
楚
(
そ
)
の
苦縣
(
こけん
)
の
厲郷
(
らいきやう
)
、
曲仁里
(
きよくじんり
)
の
人
(
ひと
)
也
(
なり
)
。
姓
(
せい
)
は
李氏
(
りし
)
、
名
(
な
)
は
耳
(
じ
)
、
字
(
あざな
)
は
伯陽
(
はくやう
)
、
諡
(
おくりな
)
を
聃
(
たん
)
と
曰
(
い
)
ふ。
周
(
しう
)
の
(一)
守藏室
(
しゆざうしつ
)
の
史
(
し
)
也
(
なり
)
。
孔子
(
こうし
)
、
周
(
しう
)
に
適
(
ゆ
)
き、
將
(
まさ
)
に
禮
(
れい
)
を
老子
(
らうし
)
に
問
(
と
)
はんとす。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
時
(
とき
)
に
方國沴氏
(
はうこくてんし
)
、
眞四角
(
まつしかく
)
な
先生
(
せんせい
)
にて、すなはち
明州
(
みんしう
)
の
刺史
(
しし
)
たり。
忽
(
たちま
)
ち
僧
(
そう
)
を
捕
(
とら
)
へて
詰
(
なじ
)
つて
曰
(
いは
)
く、
汝
(
なんぢ
)
何
(
なん
)
の
姓
(
せい
)
ぞ。
恐
(
おそ
)
る/\
對
(
こたへ
)
て
曰
(
いは
)
く、
竺阿彌
(
ちくあみ
)
と
申
(
まをし
)
ますと。
方國
(
はうこく
)
僧
(
そう
)
をせめて
曰
(
いは
)
く、
汝
(
なんぢ
)
職分
(
しよくぶん
)
として
人
(
ひと
)
の
迷
(
まよひ
)
を
導
(
みちび
)
くべし。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それも
差出人
(
さしだしにん
)
とは
姓
(
せい
)
のちがった
宛名
(
あてな
)
が多かったようだ。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
姉
(
ねえ
)
さんは、おじいさんの
姓
(
せい
)
と
名
(
な
)
とをいって
おじいさんの家
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
文
(
ぶん
)
曰
(
いは
)
く、『
主
(
しゆ
)
少
(
わか
)
うして
國
(
くに
)
疑
(
うたが
)
ひ、
大臣
(
だいじん
)
未
(
いま
)
だ
附
(
つ
)
かず、百
姓
(
せい
)
信
(
しん
)
ぜず、
是
(
こ
)
の
時
(
とき
)
に
方
(
あた
)
つて
之
(
これ
)
を
子
(
し
)
に
屬
(
ぞく
)
せん
乎
(
か
)
、
之
(
これ
)
を
我
(
われ
)
に
屬
(
ぞく
)
せん
乎
(
か
)
』と。
起
(
き
)
、
默然
(
もくぜん
)
たること
良
(
やや
)
久
(
ひさ
)
しうして
曰
(
いは
)
く、『
之
(
これ
)
を
子
(
し
)
に
屬
(
ぞく
)
せん』
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
此
(
こ
)
の
美女
(
びぢよ
)
、
姓
(
せい
)
は
胡
(
こ
)
で、
名
(
な
)
はお
好
(
かう
)
ちやんと
云
(
い
)
ふ。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
良吉
(
りょうきち
)
の
姓
(
せい
)
は、
村山
(
むらやま
)
であったからです。
隣村の子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と
婦
(
をんな
)
は
不意
(
ふい
)
に
姓
(
せい
)
を
呼
(
よ
)
んだ。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“姓”の解説
姓(せい)は、主に東アジアの漢字文化圏・儒教圏ので用いられる血縁集団の名称。
その範囲は地域や時代によって変動し、氏や名字といった他の血縁集団名と様々な階層関係にあった。近代以降、ヨーロッパなどの他の文化圏の血縁集団名、家系名の訳語としても用いられている。
(出典:Wikipedia)
姓
常用漢字
中学
部首:⼥
8画
“姓”を含む語句
百姓
姓名
素姓
氏姓
種姓
中小姓
氏種姓
水呑百姓
小姓
国姓爺
土百姓
姓家
百姓一揆
百姓達
大百姓
本姓
小姓頭
百姓仕事
国姓爺合戦
御姓名
...