“模倣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もほう66.7%
もはう13.3%
まね10.0%
ミメジス3.3%
まがい3.3%
うつし3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかるに今日こんにちぱんにこの轉倒てんたふ逆列ぎやくれつもちゐてあやしまぬのは、畢竟ひつきやう歐米文明おうべいぶんめい渡來とらいさい何事なにごと歐米おうべい風習ふうしう模倣もほうすることを理想りさうとした時代じだい
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
またたとへば、父母ふぼはととさま、ははさまんですこしもつかへなきのみならず、かへつ恩愛おんあいぜうこもるのに、なにくるしんでかパパさま、ママさまと、歐米おうべい模倣もはうさせてゐるものが往々わう/\ある。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
はいいうさんの模倣まねをせずにゐられないのよ、だから吃りがはじまるのよ、此處にゐるあひだぢゆう、あたしも、あの方だちの仲間みたいになつてしまふ
末野女 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
芸術が「模倣ミメジス」であるというのに対しては、真っ向から、そうではない「創造」であると反対しているのである。
美学入門 (新字新仮名) / 中井正一(著)
「ところが高等学校には一高から八高またこの頃できた模倣まがいのを通じて一級俸は一人もいない。俸級表にはあるけれど事実は絶無だよ」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
普通の寺によくある斯の宗教画は大抵模倣うつしの模倣で、戯曲しばゐがゝりの配置くみあはせとか、無意味な彩色いろどりとか、又は熱帯の自然と何の関係も無いやうな背景とか
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)