模倣もはう)” の例文
またたとへば、父母ふぼはととさま、ははさまんですこしもつかへなきのみならず、かへつ恩愛おんあいぜうこもるのに、なにくるしんでかパパさま、ママさまと、歐米おうべい模倣もはうさせてゐるものが往々わう/\ある。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
北原大輔きたはらだいすけ これは僕よりも二三歳の年長者なれども、如何いかにも小面こづらの憎い人物なり。さいはひにも僕と同業ならず。若し僕と同業ならん、僕はこの人の模倣もはうばかりするか、或はこの人を殺したくなるべし。
田端人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
流行の心理は模倣もはう憑依ひようい概念がいねんを以てりつすべからず夏の都会とくわい
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
直傳ぢきでんきすぎならば、模倣もはうがある。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)