“憑依”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひょうい66.7%
ひようい16.7%
とりつ8.3%
ひやうい8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
憑依ひょういの去った巫者ふしゃのように、身も心もぐったりとくずおれ、まだ六十を出たばかりの彼が急に十年も年をとったようにけた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
我等会員はホツプ夫人と共に円卓をめぐりて黙坐したり。夫人は三分二十五秒の後、極めて急劇なる夢遊状態に陥り、且詩人トツク君の心霊の憑依ひよういする所となれり。
河童 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
口惜くやしい口惜くやしい! 自分じぶん大切たいせつ良人おっとをあんなおんなとられて、なんだまってけるものか! これからんで、あのおんな憑依とりついてかたきってやるからそうおもってるがよい……。
憑依ひやうい状態になつて熱祷をこめると、氣の弱い信者達の病氣は、不思議にケロリと癒るのでした。