“うつし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.0%
抄本8.3%
摸寫8.3%
模作8.3%
模倣8.3%
模品8.3%
模寫8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
巻中の画、老人が稿本かうほん艸画さうぐわしんにし、あるひは京水が越地にうつし真景しんけい、或里人さとびとはなしきゝに作りたるもあり、其地にてらしてあやまりせむることなかれ。
彼は委任状を書きあげると、老婆に署名をさせて、農奴の名簿の抄本うつしを貰いたいと言った。
では間違ひなくお當てになつた御褒美に、この繪の丁寧な、忠實な摸寫うつしを描いて、その贈り物があなたに受け入れられるなら、差上げるお約束をしませう。
シヤヷンヌのマルセイユをいた二枚の壁画、古い所でペルヂノやリユウバンスの作品が目を惹いた。巴里パリイのペエル・ラシエエズの墓地にあるバルトロメの「死」の塑像の模作うつしもあつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
普通の寺によくある斯の宗教画は大抵模倣うつしの模倣で、戯曲しばゐがゝりの配置くみあはせとか、無意味な彩色いろどりとか、又は熱帯の自然と何の関係も無いやうな背景とか
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ただ模品うつしをこしらえて御遣わしなされまし、と云ったほどにも拘らず、天下に一ツの鐙故他に知る者は有るまいけれど、模品を遣わすなどとはが心がはずかしい、と云って真物を与えた。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ふさらに何故に模寫うつし樣式かたとが一樣ならざるやを我に告げよ、我自らこれを想ふはいたづらなればなり。 五五—五七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)