“しせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
市井57.5%
姿勢15.8%
至誠4.1%
施政3.4%
死生3.4%
熾盛2.1%
至正2.1%
刺青1.4%
資性1.4%
仔細0.7%
(他:12)8.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今、ここで話題になっていることを聞いても、それがこのごろの天下の形勢や、市井しせいの辻斬の問題とは触れておりません。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
故に彼等は、男女の情事にき耳を立て、市井しせいの雑聞を面白がり、社交や家庭にもぐり込んで、新聞記者的な観察をする。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
禅宗ぜんしゅう味噌みそすり坊主ぼうずのいわゆる脊梁骨せきりょうこつ提起ていきした姿勢しせいになって、
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
『さうか、』とつて志村しむら其儘そのまゝふたゝこしろし、もとの姿勢しせいになつて、
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
しかし人間にんげん至誠しせいもうすものは、うした場合ばあいたいしたはたらきをするものらしく
「君は、吾輩が至誠しせい病院でたおれたことを覚えているだろう」
雨夜草紙 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
彼は、反省してみる。自分の領下にある施政しせいがどうか。自分が果たして、領民の心をつかんでいるか否か。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——いや、むしろ旧朝倉の残党や、大坂石山寺の本地との聯絡を強めて、その特有な奇変戦法は、信長の戦後の施政しせいを、ズタズタに寸断して、その反抗は日ごとに露骨になっていた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また余が多量の血を一度に失って、死生しせいさかい彷徨ほうこうしていた頃である。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
死生しせいること眞に晝夜ちうやの如し、ねんくる所無し。
罪悪深重、煩悩熾盛しせいの私たちがあればこそいよいよ仏の大悲大願のほども知られるのではなかろうか。
語られざる哲学 (新字新仮名) / 三木清(著)
双方の是非曲直は原因すら不明であるから今評論が出来ぬが、何にせよ源護の方でも鬱懐あたはずしてこゝに至つたのであらうし、将門の方でも刀を抜いて見れば修羅心熾盛しせいになつて、遣りつけるだけは遣りつけたのだらう。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
後にこそ天下の主となりたまいたれ、げん順宗じゅんそう至正しせい四年とし十七におわしける時は、疫病おおいに行われて
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
元の至正しせい二十年の正月のことでございます。
谷崎たにざき君の名著『刺青しせい』が始めて単行本となって世におおやけにせられたのも籾山書店からであった。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
刺青しせい」の谷崎氏は詩人だつた。
もっともたった三十分の間に資性しせい穎悟えいごにして兄弟けいていゆうなる本多少佐を追悼ついとうするのは多少の困難を伴っている。
文章 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
両判事とも、資性しせい温厚、学者肌の人で、確執や怨恨えんこん関係なぞの、あるべきはずがない。
棚田裁判長の怪死 (新字新仮名) / 橘外男(著)
清「はてな、彼様あんなに親切な長二が教えねえ事アねえ筈だが……何か仔細しせいのある事だ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その子甲子蔵は才学があるので、藩の公用局の史生しせいに任用せられていたのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
わたくしは人の趣味と嗜性しせいとの如何を問わずみだりに物を饋ることを心なきわざだと考えている。
西瓜 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
文学者を嫌うのも、検事を憎むのも、それは各人の嗜性しせいる。
西瓜 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
古ケルト人もっともこれを信じ、特別の白馬を公費もて神林中にい、大事あるに臨みこれを神車のじきあとに随わしめ、その動作嘶声しせいを察して神意を占うた。
「石崎士整与諸子同千秋亭賞月、題詩扇面、携来見示、即次韻。黄壚秋醸熟盈瓶。乗月諸賢叩野扃。恰好清談親対朗。更教妙画酔通霊。曲渓泉響添幽趣。叢桂花開送遠馨。扇面写来良夜興。新詩標格自亭亭。」士整しせいの下に「名融思なはゆうし号鳳嶺ほうれいとがうす観画吏くわんぐわのり善詩画しぐわをよくす」と註し
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
詮議の次第とは何事ぞ、その筋に向かいて詰問する所ありしかど何故なにゆえか答えなければ、妾の姉婿しせい某が県会議員常置委員たりしにりてその故をたずねしめけるに、理由は妾が自由党員と船遊びを共にしたりというにありて、姉婿さえ譴責けんせきを加えられ、しばら謹慎きんしんを表する身の上とはなりぬ。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
子若しじゃく子正しせいの二人である。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
元春正雄の後を襲いだものが元美正美げんびせいびである。正美、字は子済しせい、後元春の称を襲いだ。正美の養嗣子元春は、実は正美の弟道順の子である。以上が卅間堀の柴田系である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
これを来すことひっすべき故、果然と名づくと『本草綱目』に見え、『唐国史補』には楽羊がくよう史牟しぼうが立身のために子甥しせいを殺したは、人状獣心、この猴が友のために命を惜しまぬは、獣状人心だと讃美しある。
天皇は日本じゅうの多くの部族の中で、めいめいいいかげんなかってなせいを名のっているものが多いのをおなげきになり、大和やまとのある村へ玖訂瓮くかえといって、にえ湯のたぎっているかまをおすえになって、日本じゅうのすべての氏姓しせいを正しくお定めになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
昭義しょうぎの地方に旅寝して、ある夜ある駅に泊まって、まさに足をすすごうとしているところへ、淄青しせいちょうという役人が数十人の供を連れて、おなじ旅舎へ乗り込んで来た。
ただ覚ゆ、糸声しせいの波はこのデウベン城をただよはせて、人もわれも浮きつ沈みつ流れゆくを。
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
なお死の前後に暴行をうけた形跡が存在しているが、被害者の肢勢しせいから考えて死後に於て加えられたものとする方が理窟に合う。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)