“嗜性”の読み方と例文
読み方割合
しせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただにそれのみではない。わたくしは人の趣味と嗜性しせいとの如何を問わずみだりに物を饋ることを心なきわざだと考えている。
西瓜 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
文学者を嫌うのも、検事を憎むのも、それは各人の嗜性しせいる。父の好むところのものは必しも児のよろこぶものではない。嗜性は情に基くもので理を以て論ずべきではない。
西瓜 (新字新仮名) / 永井荷風(著)