施政しせい)” の例文
いや、むしろ旧朝倉の残党や、大坂石山寺の本地との聯絡を強めて、その特有な奇変戦法は、信長の戦後の施政しせいを、ズタズタに寸断して、その反抗は日ごとに露骨になっていた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
子路をして心からの快哉かいさいを叫ばしめるに充分な出来事ではあったが、この時以来、強国斉は、隣国りんこくの宰相としての孔子の存在に、あるいは孔子の施政しせいもとに充実して行く魯の国力に、おそれいだき始めた。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
その後で孔明の施政しせいぶりや、また孔明がこの城にいたときの容子をいろいろ訊ねた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自分の領下にある施政しせいがどうか。自分が果たして、領民の心をつかんでいるか否か。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
等々の事項のほかなお、施政しせい体制の面としては。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)