“施粥”の読み方と例文
読み方割合
せがゆ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前年の飢饉には、供御くごの物も減ぜられ、吏を督して、米価や酒の値上りを正し、施粥せがゆ小屋数十ヵ所を辻々に設けて、飢民きみんを救わせ給うたとも説く。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一年まえから、市中の数カ所に『お救い小屋』が設けられ、またしばしば施米せまい施粥せがゆが行われた。それは、そのとおりであるが、規定どおりに行われることはなかった。
花も刀も (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
穀倉院の在庫高は、洛内の窮民に、施粥せがゆの炊き出しをするだけでも、日々、気がひけるほど減ってくる。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)