“供御”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くご88.5%
ぐご7.7%
くぎょ3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これ以外には大抵は神霊の供御くごとするだけで、もう人間は生のままの米の粉は食わないが、儀式の食品としてはかなりよく保存せられている。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
和歌山県の熊野浦では昔は死人があると菰に包み、『今度は鯛になって御座らッしやい』と言いながら海中へ投じたとのことである。これは鯛が熊野神の供御ぐごとなるからだと云われている。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
法王の月料は天子の供御くぎょに準じ、服食も天子と同じものだった。宮門の出入には鸞輿らんよに乗り、法王宮職が設けられ、政は自ら決した。それはすべて女帝が与えた愛情のあかしであった。
道鏡 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)