“せがゆ”の漢字の書き方と例文
語句割合
施粥100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
修羅妄執のちまた、とよそにみくだすだけである、戦火に逐われる民たちにも一椀の施粥せがゆをすれば能事足れりとしている、衆生済度というのは口舌の理想で、じっさいにはまったく衆生と交渉がない
荒法師 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
式の翌る日からは、貧民への餅撒もちまきやら、施粥せがゆやら、寺院への勧進かんじんやら、それも済むと、新郎新婦は、やがて、新しい愛の巣へ、二人だけで移って住むことになった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人々が立つ頃、八幡がねも明けのらせをいた。大太鼓が鳴りとどろき、施粥せがゆが始まった。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)