“一幕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとまく90.0%
いちまく10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今夜、わたしは、その最後の一幕(ひとまく)を見たのです。そのせまい小路で、その女は死の病(やまい)にとりつかれて、寝台(しんだい)の上に横になっていました。
遠くの騒ぎ唄、富貴(ふうき)の羨望(せんぼう)、生存の快楽、境遇の絶望、機会と運命、誘惑、殺人。波瀾(はらん)の上にも脚色の波瀾を極めて、遂に演劇の一幕(ひとまく)が終る。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
幽明(ゆうめい)、物心(ぶっしん)、死生(しせい)、神人(しんじん)の間を隔(へだ)つる神秘の一幕(いちまく)は、容易に掲(かか)げぬ所に生活の面白味(おもしろみ)も自由もあって、濫(みだ)りに之を掲ぐるの報(むくい)は速(すみ)やかなる死或は盲目である場合があるのではあるまいか。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)