“埃臭”の読み方と例文
読み方割合
ほこりくさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平次はひまで/\仕樣のない日を、一杯呑むほどの工面くめんもつかず、相變らず埃臭ほこりくさい粉煙草をせゝつて、八の來るのを待つて居るのでした。
俊助しゅんすけは答礼の帽を脱ぎながら、埃臭ほこりくさい周囲の古本と相手のけばけばしい服装との間に、不思議な対照を感ぜずにはいられなかった。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
埃臭ほこりくさい男の体臭が、かへつて哀れに思へて、ゆき子は、環境で変つてゆく人間の生活の流れを不思議なものと悟る。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)