頭髪かみげ)” の例文
旧字:頭髮
そのたった今んだばかりの毒液に潤うた唇は、血のようにぶるぶるとふるえつつ、次第次第に傾いて行く漆黒の頭髪かみげの蔭になって、見えなくなって行った。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その頭髪かみげの中から、たった一つ生き残った大きなダイヤがもう一度燦然さんぜんと輝き現われて、おびただしい七色の屈折光を廻転させつつ、ぎらぎらと眼を射たが
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)