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れいぢやう
語句 | 割合 |
令孃 | 50.0% |
靈場 | 16.7% |
令嬢 | 16.7% |
霊場 | 16.7% |
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お
絹とは
何人ぞ、
君驚く
勿れ、
藝者でも
女郎でもない、
海老茶式部でも
島田の
令孃でもない、
美人でもない、
醜婦でもない、たゞの
女である
一向に
辨へずして感應院
後住の儀は存じも
寄ず爰にされば
一の御願ひあり何卒
當年より五ヶ年の間諸國修行致し
諸寺諸山の
靈場を
踏難行苦行を
しつゝ
情け
有家へ
乳貰ひに
赴き
漸々にして
育つれ共
乳の
足ざれば泣
沈む子よりも
猶悲しく思ひ最う此上は
神佛の
加護に
預かるより他事無しと吉兵衞は
祇園清水其外
靈場へ
祈誓を
掛精神を
あやまつた/\
今のはみんな
嘘何うして
中村の
令嬢千代子君とも
云れる
人がそんな御
注文をなさらう
筈がない
良之助たしかに
承はつて
参つたものは。ようございます
何も
入りません。
かくて里人あつまりて、寺内を清め、
修理をもよほし、禅師を
推したふとみてここに住ましめけるより、
一五九故の
密宗をあらためて、
一六〇曹洞の
霊場をひらき給ふ。