“海老茶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えびちゃ78.3%
えびちや21.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小使が行ってみると、若い先生が指を動かしてしきりに音を立てているかたわらに、海老茶えびちゃはかまけたひで子は笑顔えがおをふくんで立った。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
そんな園内を歩きながら、一人の、庇髪ひさしがみの、胸高に海老茶えびちゃはかまをつけた、若い女の人が私の母に何やら話していた。
幼年時代 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
二人の妹は、裾短かな、海老茶えびちやの袴、下髮おさげに同じ朱鷺色ときいろのリボンを結んで、譯もない事に笑ひ興じて、追ひつ追はれつする。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
きぬとは何人なんぴとぞ、きみおどろなかれ、藝者げいしやでも女郎ぢよらうでもない、海老茶えびちや式部しきぶでも島田しまだ令孃れいぢやうでもない、美人びじんでもない、醜婦しうふでもない、たゞのをんなである
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)