“えびちゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
海老茶75.0%
蝦茶20.8%
葡萄茶4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんな園内を歩きながら、一人の、庇髪ひさしがみの、胸高に海老茶えびちゃはかまをつけた、若い女の人が私の母に何やら話していた。
幼年時代 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
誰もいないと思った階段の下から、ヌッと坊主頭ぼうずあたまが出た。しばらくすると、全身を現した。襟章えりしょう蝦茶えびちゃの、通信員である一等兵の服装だった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
欄干に赤い襟裏えりうらの附いた著物きもの葡萄茶えびちゃはかまさらしてあることがある。赤い袖の肌襦袢はだじゅばんがしどけなく投げ掛けてあることもある。この衣類のぬしが夕方には、はでな湯帷子ゆかたを著て、縁端えんばなで凉んでいる。
二人の友 (新字新仮名) / 森鴎外(著)