“海老茶:えびちゃ” の例文
“海老茶:えびちゃ”を含む作品の著者(上位)作品数
夏目漱石4
田山花袋1
ヴィクトル・ユゴー1
芥川竜之介1
佐藤春夫1
“海老茶:えびちゃ”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語1.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.3%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
大抵は頭に護謨製ゴムせい頭巾ずきんかぶって、海老茶えびちゃこんあいの色を波間に浮かしていた。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
休憩椅子は海老茶えびちゃ天鵞絨ビロードの肌をひろげて、そばへ来る女の腰をしっかり受取ろうと用意していた。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
うちにいると、海老茶えびちゃ繻子しゅすに花鳥の刺繍ぬいとりのあるドレッシング・ガウンを着て、はなはだ愉快そうであった。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「おい、君、もう一杯ここでやって行こう。」と、海老茶えびちゃ色をした入口の垂幕たれまくを、無造作むぞうさに開いてはいろうとした。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そんな園内を歩きながら、一人の、庇髪ひさしがみの、胸高に海老茶えびちゃはかまをつけた、若い女の人が私の母に何やら話していた。
幼年時代 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
窓掛は海老茶えびちゃの毛織に浮出しの花模様をほこりのままに、二十日ほどは動いた事がないようである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
紫の矢絣やがすり衣服きもの海老茶えびちゃはかまをはいてくる子が中でも一番眼に残っている。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
女生徒の中にはメリンスの新しい晴れ衣を着て、海老茶えびちゃ色のはかまをはいたのもちらほら見えた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
元禄袖げんろくそでのセルに海老茶えびちゃのはかまをはき、一生懸命にゴムほおずきを口で鳴らしていた。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
白きむちをもって示して曰く、変更の議罷成まかりならぬ、御身等おんみら、我が処女むすめを何と思う、海老茶えびちゃではないのだと。
一景話題 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
紺と、濃い黄と、木賊とくさ海老茶えびちゃ棒縞ぼうじまが、棒のごとくそろって立ち上がる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
学校の帰りと見えまして、海老茶えびちゃはかま穿かれた千世子殿が、風呂敷包みを抱えたままこの方丈ほうじょうに這入って来られまして
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
五六年前には、式日しきじつ以外いがい女生のはかまなど滅多に見たこともなかったが、此頃では日々の登校にも海老茶えびちゃが大分えた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
あおい色の薄ものの長衣をつけ、海老茶えびちゃ色の小さな役者靴をはいていた。
海老茶えびちゃも勢力に成ったね」と原は思出したように。
並木 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
赤や、紫や、海老茶えびちゃの色が往来へちらばる。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
窓にはこの家の外見とは似合しくない立派な品の、黒ずんだ海老茶えびちゃにところどころ青い線の見えるどっしりとした窓かけがしてあったけれども、それは半分ほどしぼってあったので部屋のなかはよく見えた。
自分は暖かい煖炉ストーブと、海老茶えびちゃ繻子しゅす刺繍ぬいとりと、安楽椅子と、快活なK君の旅行談を予想して、勇んで、門を入って、階段をあがるように敲子ノッカーをとんとんと打った。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)