“敲子”の読み方と例文
読み方割合
ノッカー100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
門と申しても、扉や屋根のある次第ではない。幅三尺足らずの黒い戸に真鍮しんちゅう敲子ノッカーがぶら下がっているだけである。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
自分は暖かい煖炉ストーブと、海老茶えびちゃ繻子しゅす刺繍ぬいとりと、安楽椅子と、快活なK君の旅行談を予想して、勇んで、門を入って、階段をあがるように敲子ノッカーをとんとんと打った。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)