“敲土”の読み方と例文
読み方割合
たたき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
花どきには、見事な房を垂れた。関東大震災のときに、この家は焼けた。焼跡に行ったら、玄関の敲土たたきにあった傘桶と、池の縁の鋳物の蟹と亀だけが、そのまま残っていた。
生い立ちの記 (新字新仮名) / 小山清(著)
居間の床は全体が粘土の敲土たたきで、滑らかに塗り固めてある。
門から玄関までが、長く狭い敲土たたきの道になっていた。
第二の接吻 (新字新仮名) / 菊池寛(著)