“海老茶袴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えびちゃばかま75.0%
えびちやばかま25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四五年来の女子教育の勃興ぼっこう、女子大学の設立、庇髪ひさしがみ海老茶袴えびちゃばかま、男と並んで歩くのをはにかむようなものは一人も無くなった。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
今日は船がよほどいつもよりは西へついている。何処の学校だか行軍に来たらしい。生徒が浜辺に大勢居る。女生の海老茶袴えびちゃばかまが目立って見える。
高知がえり (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
悪戯盛いたづらざかりの男の生徒、今日は何時にない大人びた様子をして、羽織袴でかしこまつた顔付のをかしさ。女生徒は新しい海老茶袴えびちやばかま、紫袴であつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
束髪そくはつで、眼鏡で、大分西洋がつたハイカラ式の弁天様だ、海老茶袴えびちやばかま穿いてねい所が有難い」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)