“元禄袖”の読み方と例文
読み方割合
げんろくそで100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小菊の模様を散らした元禄袖げんろくそでの常着に、秋草を染めた白地の半幅帯という略装で、直衛が帰ったとき、客間で古瀬戸のつぼに紅葉した山はぜをけていた。
改訂御定法 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
七歳ななつのお美夜ちゃん……稚児輪ちごわって、派手な元禄袖げんろくそでのひとえものを着て、眼のぱっちりしたかわいい顔だ。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
しかし東京の大火の煙は田端たばたの空さへにごらせてゐる。野口君もけふは元禄袖げんろくそでしやの羽織などは着用してゐない。なんだか火事頭巾づきんの如きものに雲龍うんりゆうさしと云ふ出立いでたちである。