“方丈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうじょう87.5%
はうぢやう12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある者は方丈ほうじょう食饌しょくせんをつらね得、ある者は粗茶淡飯にも飽くことあたわざるの現象に至っては、全くこれを説明し得ざるものである。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
あなた一人で往っていらっしゃい、しかし、方丈ほうじょうへだけは往ってはいけないですよ、あすこには坊主が説経してますから、きっと布施を
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
方丈はうぢやうの室に近い書斎の隅には新らしい薄縁うすべりが一枚あり、その上には虫干しでも始まつたやうに古手紙が何本も並んでゐた。先生は僕にかう言つた。
くもあみをむすびて九二諸仏を繋ぎ、燕子つばくらくそ九三護摩ごまゆかをうづみ、九四方丈はうぢやう九五廊房らうばうすべて物すざましく荒れはてぬ。