“夜行”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やこう55.6%
やかう22.2%
やぎょう11.1%
よあるき11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かあさんの達者たっしゃのことがわかったうえは、いまからすぐに夜行やこうって、東京とうきょうへゆくことにしようと、真吉しんきちは、おもいました。
真吉とお母さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
うだらう。日本橋にほんばし砂糖問屋さたうどんや令孃れいぢやうが、圓髷まるまげつて、あなたや……あぢしんぎれと、夜行やかうさけをしへたのである。糠鰊こぬかにしんがうまいものか。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
前後を照らす明りをうけた盛観は、むしろ夜行やぎょう鬼女きじょむらがりかとも凄かったのです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
扱帯しごきの一端を自分の手に持って橋の上を歩きはじめました。お君は、やはり気が変になっています。草も木も眠っているのだから、何人なんぴともこの主従の異形いぎょう夜行よあるきを見てあやしむものはありません。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)