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時機
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じき
ふりがな文庫
“
時機
(
じき
)” の例文
個人消防上
(
こじんしようぼうじよう
)
の
最大要件
(
さいだいようけん
)
は
時機
(
じき
)
を
失
(
うしな
)
ふことなく、
最
(
もつと
)
も
敏速
(
びんそく
)
に
處置
(
しよち
)
することにある。これは
火
(
ひ
)
は
小
(
ちひ
)
さい
程
(
ほど
)
、
消
(
け
)
し
易
(
やす
)
いといふ
原則
(
げんそく
)
に
基
(
もと
)
づいてゐる。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
殺す
時機
(
じき
)
因果
(
いんぐわ
)
づくだが
斷念
(
あきら
)
めて
成佛
(
じやうぶつ
)
しやれお安殿と又切付れば手を合せ
何
(
どう
)
でも私を殺すのか二人の娘に
逢
(
あふ
)
までは
死
(
しに
)
とも
無
(
ない
)
ぞや/\と刄に
縋
(
すが
)
るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
彼と妻との間には
最早
(
もはや
)
悲しみの
時機
(
じき
)
は過ぎていた。彼は今まで医者から妻の死の宣告を幾度聞かされたか分らなかった。その度に彼は医者を変えてみた。
花園の思想
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
可
(
よ
)
し、
汝
(
なんぢ
)
が
觀
(
み
)
る
處
(
ところ
)
予
(
よ
)
が
心
(
こゝろ
)
に
合
(
かな
)
へり、
予
(
よ
)
も
豫
(
かね
)
て
杢
(
もく
)
をこそと
思
(
おも
)
ひけれ、
今
(
いま
)
汝
(
なんぢ
)
が
説
(
と
)
く
所
(
ところ
)
によりて、
愈々
(
いよ/\
)
渠
(
かれ
)
が
人材
(
じんざい
)
を
確
(
たしか
)
めたり、
用
(
もち
)
ゐて
國
(
くに
)
の
柱
(
はしら
)
とせむか、
時機
(
じき
)
未
(
いま
)
だ
到
(
いた
)
らず
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
すなわち彼等の
目的
(
もくてき
)
は
時機
(
じき
)
に投じて
恩威
(
おんい
)
並
(
なら
)
び
施
(
ほどこ
)
し、
飽
(
あ
)
くまでも自国の
利益
(
りえき
)
を
張
(
は
)
らんとしたるその中には、公使始めこれに
附随
(
ふずい
)
する
一類
(
いちるい
)
の
輩
(
はい
)
にも種々の
人物
(
じんぶつ
)
ありて
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
▼ もっと見る
錢形の平次は、快く引受けて歸りましたが、惜しいことにたつた一日違ひで
時機
(
じき
)
を失つて了ひました。
銭形平次捕物控:013 美女を洗ひ出す
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「次郎! おまえの気持ちはよくわかる。兄さんはうれしい、だがいまはその
時機
(
じき
)
ではないよ」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
そしてつひには、
日本
(
につぽん
)
の
歌
(
うた
)
が、
赤人
(
あかひと
)
の
風
(
ふう
)
のものになる
時機
(
じき
)
を、
待
(
ま
)
ち
屆
(
とゞ
)
けたのでありました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
「ある
時機
(
じき
)
がくるまで、かれは、われわれの前にすがたを見せないかも知れぬ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あたかも
時機
(
じき
)
の過ぎた今、もう熱心に説明する張合いがないといった
風
(
ふう
)
に。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
はた
杢
(
もく
)
を
信
(
しん
)
ずる
者
(
もの
)
少
(
すくな
)
ければ、
其
(
その
)
命令
(
めいれい
)
も
行
(
おこな
)
はれじ、
好
(
よ
)
き
機
(
をり
)
もがなあれかしと
時機
(
じき
)
の
到
(
いた
)
るを
待給
(
まちたま
)
ひぬ。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
著者
(
ちよしや
)
が
七年前
(
しちねんぜん
)
に
見
(
み
)
たときは、つぎの
大噴火
(
だいふんか
)
は、
或
(
あるひ
)
は
十年
(
じゆうねん
)
以内
(
いない
)
ならんかとの
意見
(
いけん
)
が
多
(
おほ
)
かつたが、この
年
(
とし
)
の
九月三十日
(
くがつさんじゆうにち
)
に
見
(
み
)
たときは、
大噴火
(
だいふんか
)
の
時機
(
じき
)
切迫
(
せつぱく
)
してゐるように
思
(
おも
)
はれた。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
すなわち徳川家が七十万石の
新封
(
しんぽう
)
を得て
纔
(
わずか
)
にその
祀
(
まつり
)
を存したるの日は勝氏が
断然
(
だんぜん
)
処決
(
しょけつ
)
すべきの
時機
(
じき
)
なりしに、
然
(
しか
)
るにその決断ここに出でず、あたかも主家を
解散
(
かいさん
)
したるその功を
持参金
(
じさんきん
)
にして
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
機
常用漢字
小4
部首:⽊
16画
“時”で始まる語句
時
時分
時雨
時間
時鳥
時々
時計
時刻
時代
時節