“昇降機”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
エレベーター28.6%
リフト28.6%
エレベータ9.5%
えれべーたー4.8%
しょうこうき4.8%
アツサンスウル4.8%
エレヴェータ4.8%
エレヴェーター4.8%
エレヴエーター4.8%
ケージ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし新聞には彼の言わないことばかり出るといって、召使用昇降機エレベーターのなかで非常に悄気しょげている記者を私は見たことがある。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
やがて旅館へ着いた。彼女は自動車を下りて賃金を払うと、電話で教えられた通り、入口の左側にある昇降機リフト室へ入った。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)
誰も、訪ねては来ないという事がわかったのでスミスといささか面喰らったアンガスとは狼火のろしのように昇降機エレベータへ飛乗って最上層へ到着した。
だから此奴、屹度昇降機えれべーたーのジヤンダークでも見染て、毒牙をといでゐる奴に相違ないと見極めたね。
日本橋 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
「ちっとも見かけない人ですよ」ボーイは昇降機しょうこうきのハンドルを廻しながら答えた。
十フランの金を持つたミツシヱルはまるでゼンマイに弾ねられた仔犬のやうに、昇降機アツサンスウルのない石の段々を、木魚のやうな音をたてゝ降りて行つた。
瑪瑙盤 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
昇降機エレヴェータの方へ行きかけると、誰かが彼女の名を呼んだ。振り返ると、素ばしこそうな、そばかす顔のベルボオイが駆けて来て切口上で報告した。
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
心は直ぐ飛んで、遠い遠い小坂の鑛山へ行つた。物凄い髯面許りの坑夫に交つて、十日許りも坑道の中で鑛車トロツコを推した事があつた。眞黒な穴の口が見える。それは昇降機エレヴェーターを仕懸けた縱坑であつた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
心は直ぐ飛んで、遠い遠い小坂の鉱山へ行つた。物凄い髭面許りの坑夫に交つて、十日許りも坑道しきの中で鉱車トロツコを推した事があつた。真黒な穴の口が見える。それは昇降機エレヴエーターを仕懸けた縦坑であつた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
昇降機ケージがおりて来る竪坑を中心にして、地下百尺ごとに、横坑を穿ち、四百尺から五百尺、六百尺、七百尺とだん/\下へ下へ鉱脈を掘りつくし、現在、八百尺の地底で作業をつゞけている。
土鼠と落盤 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)