“ケージ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.0%
昇降機50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
必要以上に全身の緊張を感じてケージへ入るとき、必要以上に脚をもち上げるような動作で伸子と素子はやっと三階へ往復する用事をすませた。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
その乾きあがった気ぜわしさがどうにもなじめなくて、伸子は一台のケージをやりすごしたまま、立っていた。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
エレベータアにのるものは、あけっぱなし無休止のケージが自分たちの前へゆるくのぼって来たり下って行ったりした瞬間をとらえて、せわしくその中へ自分をいれるのだった。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
昇降機ケージがおりて来る竪坑を中心にして、地下百尺ごとに、横坑を穿ち、四百尺から五百尺、六百尺、七百尺とだん/\下へ下へ鉱脈を掘りつくし、現在、八百尺の地底で作業をつゞけている。
土鼠と落盤 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)