必要以上に全身の緊張を感じて箱へ入るとき、必要以上に脚をもち上げるような動作で伸子と素子はやっと三階へ往復する用事をすませた。
その乾きあがった気ぜわしさがどうにもなじめなくて、伸子は一台の箱をやりすごしたまま、立っていた。
エレベータアにのるものは、あけっぱなし無休止の箱が自分たちの前へゆるくのぼって来たり下って行ったりした瞬間をとらえて、せわしくその中へ自分をいれるのだった。
“箱”の意味
《名詞》
(はこ)物を収納するのに用いる容器で、一般に柱状であり、変形しにくい下部底面と側面を基本的な構成とするもの。
(出典:Wiktionary)
(出典:Wiktionary)
“箱”の解説
箱(はこ、函、筥、匣、筐)は、物を入れるための容器の一種。貨物輸送に関する国連勧告「Recomendations on the Transport of Dangerous Goods」では、箱は「金属、木、合板、再生木材、ファイバ板、プラスチックその他の適当な材料で作られた、完全な方形または多角形の面で構成された容器」と定義されている。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)