“箱入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はこい50.0%
はこいり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仕方なしに、大きな箱入はこいりのふだ目録を、こゞんで一枚々々調べて行くと、いくらめくつてもあとからあとから新らしい本の名が出てる。仕舞に肩が痛くなつた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
一生いつしやう箱入はこいりらしくらさせんとにや、さすれば此歌このうた無心むしんきたるものにて半文はんもん價値ねうちもあらず、いなこの優美いうびふでのあとはなんとしても破廉耻はれんちひとにはあらじ
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ときにはおうさんのむらなぞにいめづらしい玩具おもちやや、とうさんのきな箱入はこいり羊羹やうかんとなりくにはうから土産みやげにつけてれるのも、あのうまでした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
美術品の数多い中に、日本の古い金蒔絵の雛道具や、歌がるたの昔の箱入はこいりや、じゆの字を中に書いた堆朱つゐしゆさかづきなどがあつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)