“箱入娘”の読み方と例文
読み方割合
はこいりむすめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
出せといふに又一人も同じく侍士さふらひに向ひおう然樣さうだ殘らず渡したとてそんはあるまいコウ侍士さふらひ大方おほかた此女は餘所よそ箱入娘はこいりむすめそゝのかし云合せて親の金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
薄暗うすぐらつるしランプの光がせこけた小作こづくりの身体からだをば猶更なほさらけて見せるので、ふいとれがむかし立派りつぱな質屋の可愛かあいらしい箱入娘はこいりむすめだつたのかと思ふと
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
薄暗いつるしランプの光がせこけた小作りの身体からだをばなお更にけて見せるので、ふいとこれが昔は立派な質屋しちやの可愛らしい箱入娘はこいりむすめだったのかと思うと
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)