“弗箱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ドルばこ75.0%
どるばこ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
赤い浮標ブイのようにフラフラしているのに、片っ方の運転手は弗箱ドルばこみたいに重々しくて真四角い恰好をしているから、見かけだけでも頑固らしい。
ココナットの実 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
政党、ことに××党にとってこの老人は文字どおりの弗箱ドルばこであったからして、大臣になったことは無いが、その巨大なる財力は常に到るところで物を言った。
仲々死なぬ彼奴 (新字新仮名) / 海野十三(著)
旦那だんな徐羣夫じよぐんふ田舍大盡ゐなかだいじん忘其郡邑矣そのぐんいうをわする、とあるから何處どこのものともれぬが、あんずるに金丸商店かねまるしやうてん仕入しいれの弗箱どるばこ背負しよつて、傲然がうぜんひかへる人體じんてい
画の裡 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それから最後の大物が、現民友会の幹事長、兼、弗箱どるばこと呼ばれている釜松秀五郎かままつひでごろう、逓信次官、雲田融くもたとおる……と……まあザットこれ位にしておこう。どうだい。驚いたか。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)