“鉱車”のいろいろな読み方と例文
旧字:鑛車
読み方割合
トロ50.0%
トロツコ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その手前には、モンペイをはき、髪をくる/\巻きにした女達が掘りおこされた鉱石を合品カッチャで、片口ヤネハカリへかきこみ、両脚を踏ンばって、鉱車トロへ投げこんでいた。
土鼠と落盤 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
女達は、彼の背後で、ガッタン/\鉱車トロへ鉱石を放りこんでいた。随分遠くケージから離れて来たもんだ。普通なら、こゝらへんで掘りやめてもいゝところだ。
土鼠と落盤 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
心は直ぐ飛んで、遠い遠い小坂の鉱山へ行つた。物凄い髭面許りの坑夫に交つて、十日許りも坑道しきの中で鉱車トロツコを推した事があつた。真黒な穴の口が見える。それは昇降機エレヴエーターを仕懸けた縦坑であつた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)