“鉱石”のいろいろな読み方と例文
旧字:鑛石
読み方割合
こうせき33.3%
あらがね22.2%
かないし11.1%
いし11.1%
かね11.1%
くわうせき11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きみ、それよりか、鉱石こうせきりにいかない? そのほうが、よほどおもしろいぜ。磁鉄鉱じてつこうも、黄銅鉱おうどうこうも、きんもあるのだよ。」と、郊外こうがいほうから通学つうがくする西山にしやまが、いいました。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
大地はさながら鉱石あらがねを踏むようにてた朝、例の土方がてんでに異様ないでたちをして、零点以下の空気に白い呼気いきを吹きながら
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
しかるをにわかに今日になり、天晴れ設計図は作りながら、肝腎の鉱石かないしが地の底に、あるかないか疑わしいなどと、曖昧あいまいなことを仰せらるる。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「か、勘当かんどうじゃ! 勘当じゃ! 子には背かれ、家臣には裏切られ、鉱山からは鉱石いしが出ぬ! 葡萄大谷ももう末じゃ! 出てしょう! 出て失しょう! ことごとく去れよ! わしは一人じゃ! 俺は一人じゃ!」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
七つ森の二つがなかのひとつなり、 鉱石かねなど掘りしあとのあるもの。
文語詩稿 一百篇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
卑怯ひけうなるかな土地祇とちのかみ、……まこと雪枝ゆきえ製作せいさく美人びじんもとめば、れいあつくしてきたはずや。もし代価だいかくるしむとならば、たまさゝげよ、あたはずんば鉱石くわうせきさゝげよ、あたはずんばいはほいてきたさゝげよ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)