鉱石こうせき)” の例文
旧字:鑛石
きみ、それよりか、鉱石こうせきりにいかない? そのほうが、よほどおもしろいぜ。磁鉄鉱じてつこうも、黄銅鉱おうどうこうも、きんもあるのだよ。」と、郊外こうがいほうから通学つうがくする西山にしやまが、いいました。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この日、ガンのむれの姿をさいしょに見た者は、ターベルイの鉱山こうざんで、鉱石こうせきっている鉱夫こうふたちでした。鉱夫たちは、ガンの鳴く声を耳にしますと、仕事をやめました。そして
しかしそれと共に、彼はなんだか非常にたよりなさを感じていった。さびしさというものかも知れなかった。血のかよっている身体でありながら、まるで鉱石こうせきで作った身体をもっているような気がして来た。
(新字新仮名) / 海野十三(著)