“片口”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたくち86.7%
かたぐち6.7%
ヤネハカリ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十太夫がやり返そうとすると、おわかが小女たちと共に、角樽つのだる片口かたくちや、燗鍋かんなべをかけた火鉢などを運んで来、賑やかに燗の支度を始めた。
饒舌りすぎる (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
なげき江戸表へ奉公に出でたることより憑司がせがれ昌次郎に金子騙取かたりとられしこと其他そのたありし始末しまつ委細申ければ公用人はとくと聞き終り如何にもうつたへの趣き道理の樣には聞ゆれ共片口かたぐちにては定め難し何れ主人へも申上べき間旅宿はたごやへ下り明朝まかり出よとお專與惣次は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その手前には、モンペイをはき、髪をくる/\巻きにした女達が掘りおこされた鉱石を合品カッチャで、片口ヤネハカリへかきこみ、両脚を踏ンばって、鉱車トロへ投げこんでいた。
土鼠と落盤 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)