“鉱滓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かなくそ33.3%
こうさい33.3%
こうし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これらの簇葉そうようのようなかたまりは炉のなかの鉱滓かなくそのように土堤にそうてよこたわり、自然がまだ内部においては「さかんに吹き分けられ」つつあることを示している。
海面埋立のために、八幡製鉄所の鉱滓こうさいが運ばれ、急速に、街はぐんぐん海の方へ伸びて行ったのである。市中の雑然とした古い町並に比べて、浜ノ町は碁盤の目のように、井然としている。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
土地の者はただ八幡社と呼んでいるが、じつは武田八幡といって、武田氏の始祖をまつったものらしい、とか。いもじというところは、古い鉱滓こうしなどがころがっている。
山彦乙女 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)