“要件”の読み方と例文
読み方割合
えうけん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
到底たうてい彼等かれらしろ菅笠すげがさあかおびとはひろかざ大輪たいりんはなでなければならぬ。ひとつの要件えうけんがおつぎにはけてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
御覧ごらんよ、まだあの小父おぢさんがるよと小守娘こもりむすめの指を差しそろによればその時の小生せうせい小父おぢさんにそろなほこゝに附記ふきすべき要件えうけん有之これありあにさんの帰りは必ずよそのいへに飲めもせぬ一抔の熱燗あつかんを呼びそろへども。
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
宗助そうすけくとつて、らしてゐるうちになかやうやあきになつた。そのほがらかなある日曜にちえう午後ごごに、宗助そうすけはあまり佐伯さへきくのがおくれるので、この要件えうけん手紙てがみしたゝめて番町ばんちやう相談さうだんしたのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)