“要心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ようじん69.2%
えうじん30.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれは常に心のうちで、そういう工合ぐあいに修養しようと要心ようじんしながら、ツイ自分から口をだしては、自分から用を求めてしまった。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さてその人と私らはわかれましたけれども、今度こんどはもう要心ようじんして、あの十けんばかりのわんの中でしか泳ぎませんでした。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
牧師が犬に要心えうじんしなければならないのは、親切な女房がはかせてくれた手編の靴下を咬まれない様にすることである。
要心えうじん通越とほりこした臆病おくびやうところへ、かわくのは空腹ひもじいにまさるせつなさで、ひとつはそれがためにもつい出億劫でおつくふがるのがくせで。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)