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要心
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ようじん
ふりがな文庫
“
要心
(
ようじん
)” の例文
かれは常に心のうちで、そういう
工合
(
ぐあい
)
に修養しようと
要心
(
ようじん
)
しながら、ツイ自分から口をだしては、自分から用を求めてしまった。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さてその人と私らは
別
(
わか
)
れましたけれども、
今度
(
こんど
)
はもう
要心
(
ようじん
)
して、あの十
間
(
けん
)
ばかりの
湾
(
わん
)
の中でしか泳ぎませんでした。
イギリス海岸
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「そんなことはない。まだ、
水
(
みず
)
が、こんなに
冷
(
つめ
)
たい。そして、どこにも
春
(
はる
)
らしい
気分
(
きぶん
)
はこない。こんな
変
(
か
)
わったことのあるときは、
要心
(
ようじん
)
が
必要
(
ひつよう
)
なのだ。」
都会はぜいたくだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その三方の壁に、黒い鉄格子と、
鉄網
(
かなあみ
)
で二重に張り詰めた、大きな縦長い
磨硝子
(
すりガラス
)
の窓が一つ
宛
(
ずつ
)
、都合三つ取付けられている、トテも
要心
(
ようじん
)
堅固に構えた部屋の感じである。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
ギンはそれからは毎日気をつけて、そんなことにならないように、
要心
(
ようじん
)
していました。
湖水の女
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
▼ もっと見る
「なに大丈夫、これでいつものように
要心
(
ようじん
)
さえしていれば」
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
いよいよ
要心
(
ようじん
)
に要心をくわえながら、
下段
(
げだん
)
の
戒刀
(
かいとう
)
をきわめてしぜんに、頭のうえへ持っていった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
癇癪
(
かんしゃく
)
を起して飛び込まないように
要心
(
ようじん
)
をしてか」
二百十日
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
九鬼弥助は、したり顔をして、
要心
(
ようじん
)
深く床下の土にヘバリつきながら、片手に
抜刀
(
ぬきみ
)
をつかんだまま、もういっそう、奥の方へ、ジリジリと身を
退
(
ひ
)
いて、その様子を見届けていた。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“要心”の意味
《名詞》
要心(ようじん)
気を付けること。警戒すること。注意すること。
(出典:Wiktionary)
要
常用漢字
小4
部首:⾑
9画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
“要”で始まる語句
要
要塞
要領
要求
要慎
要用
要諦
要人
要訣
要之