“投懸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なげか83.3%
なげかけ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
せて書斎に引籠ひきこもり机に身をば投懸なげかけてほつとく息太く長く、多時しばらく観念のまなこを閉ぢしが、「さても見まじきものを見たり」と声をいだしてつぶやきける。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それから上着を畳んで、肩へ投懸なげかけて出掛けるとて、口々に
椋のミハイロ (新字旧仮名) / ボレスワフ・プルス(著)
の命身体からだあって侯爵に添うべきや、しかも其時、身を我に投懸なげかけて、つややかなる前髪惜気おしげもなく我膝わがひざ押付おしつけ動気どうき可愛かわゆらしく泣きしながら、つたなわたくしめを思い込まれて其程それほどまでになさけ厚き仰せ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)