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同氣
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どうき
業として暫く此山中に住居しが次第々々に
同氣相求とむる手下の
出來しかば今は三十一人の
山賊の
張本となり
浮雲の
富に其日を送りける然るに
一年上方に住し
折柄兄弟の
約を
娘にも
祕め
同氣求むる
番頭の
勘藏にのみ
割て
明かせば
横手を
送り
舍弟十兵衞を
芝札の
辻にて
殺害し同人の娘を賣りし身の
代金五十兩を奪ひ
取其妻を三次と云る
同氣相求むる
惡漢に
委ね淺草の
中田圃にて殺害させ其上伊勢屋五兵衞の
養子千太郎に
小夜衣を