“藐姑射”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はこや80.0%
ばくこや20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古くさい書物だなから、唐守からもり藐姑射はこや刀自とじ赫耶姫かぐやひめ物語などを絵に描いた物を引き出して退屈しのぎにしていた。
源氏物語:15 蓬生 (新字新仮名) / 紫式部(著)
別号は蘭軒を除く外、蕳斎かんさいと云ひ、都梁と云ひ、笑僊せうせんと云ひ、又藐姑射はこや山人と云つた。蕳一に葌に作つてある。詩集の名の如きが即是である。又葌斎の篆印てんいんもある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
たとえて似つくものも今すぐ思い出せませんけれども、強いて言ってみれば、女学校時代に漢文の先生が話して呉れた藐姑射ばくこやの山の神女とかいうものでも持って来るより仕方がございますまい。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)