悄然しょげ)” の例文
「なかなかうまいでしょう」と小野さんは容易に悄然しょげない。藤尾に逢った時とは少々様子が違う。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ほらねとぱちッと音をさせて座敷を真暗にした上、またぱっと元通りに明るくするかと思うと、大きな声でばあと云った。田口は少しも悄然しょげずに、おやおやまだ旧式を使ってるね。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)