“しよげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悄気44.4%
悄氣37.8%
萎氣8.9%
悄然4.4%
所化4.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうち女房かみさんが芝居の八百蔵やほざうが大の贔屓ひいきだつたが、その頃不入続きで悄気しよげてゐると、狸は「八百蔵おほへいこ」と書いて済ましてゐたさうだ。
彼は悄氣しよげ切つた調子になつて、云つた。そして呼吸苦しさから、輕い痙攣を感じ出したらしい手附きして、機械的に盃を唇に運んでゐた。
奇病患者 (旧字旧仮名) / 葛西善蔵(著)
「旦那は此間から、すつかり萎氣しよげ切つて居りました、仲の良い内儀さんに死なれて、何事も手につかない樣子で、毎晩召し上がるお酒だけが次第に多くなるばかり」
その一人の如きは丸で悄然しよげかへつて居る。とぼ/\して足許も危な相に見える。
逆徒 (新字旧仮名) / 平出修(著)
うたれ夫にて概略およそわかつたり先月せんげつ初旬はじめ了源寺の所化しよげいつはりたる坊主はまさしく其の願山で有うと何樣なにさま其方の別懇べつこんにする曲者ならん此儀はどうぢやと思ひがけなき事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)