“よじゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夜中85.7%
与十14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
楯井さんの家では麦を夜中よじゅうかゝって煮る為めに、大きな鍋が少しばかり突込んだ薪の火にかけてあった。火は勢なくトロ/\と燃えていた。三人の子供は、もう寐静まっている。
惨事のあと (新字新仮名) / 素木しづ(著)
これは折角せっかく火炙ひあぶりも何も、見そこなった遺恨いこんだったかも知れない。さらにまた伝うる所によれば、悪魔はその時大歓喜のあまり、大きい書物にけながら、夜中よじゅう刑場に飛んでいたと云う。
おぎん (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
与十よじゅう、竹の小笠おがさ仰向あおむけに、こいを一尾、嬉しそうな顔して見て、ニヤニヤと笑って出づ。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)