“紫宸殿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ししんでん79.2%
ししいでん20.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紫宸殿ししんでんに出て来た鬼は貞信公ていしんこう威嚇いかくしたが、その人の威に押されて逃げた例などを思い出して、源氏はしいて強くなろうとした。
源氏物語:04 夕顔 (新字新仮名) / 紫式部(著)
四月二十二日、新帝安徳天皇の即位式が行なわれたが、先年の火災で焼失した大極殿だいごくでんが使えないので、紫宸殿ししんでんが評議の末、式場にあてられた。
なんでも夜中よなかすぎになると、天子てんしさまのおやすみになる紫宸殿ししいでんのお屋根やねの上になんともれない気味きみわるこえくものがあります。
(新字新仮名) / 楠山正雄(著)
御子三位さんみの中將殿(維盛)は歌道かだうより外に何長なにちやうじたる事なき御身なれば、紫宸殿ししいでんの階下に源家げんけ嫡流ちやくりう相挑あひいどみし父のきやうの勇膽ありとしも覺えず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)